サーカス団員って儲かる?生活できるの?
投稿日時 : 2019/10/05

サーカスというものを、一度は皆さん鑑賞されたことがお有りだと思います。ないという方でも、なんとなくはイメージができるでしょう。

ライオンがいて、クマがいて、お手玉があり、空中ブランコがあり…と、「サーカス」の演目でなされるものは、バラエティに飛んでいます。

こうなってくると、当然「サーカス」ってなんだろうと疑問が思い浮かぶ人もいらっしゃるでしょうが。サーカスとは何か、そしてサーカス団員はどのような生活を送っているのか、年収はどれくらいなのかなどをご紹介します。

サーカスとは

サーカスとは、イギリスのアストリー氏が、それまでにあった曲芸や見世物、道化芸を一気に見せることで現れた興行形態です。

それ以前からジャグリングやピエロ、動物の曲芸はありましたが、皆おのおの巡業しており、みんなまとめて見せる形態で興行を打ったのはアストリーが初めてです。

アメリカでもサーカスは流行し、興行師であったバーナムがサーカス団を結成しました。もともとは、降霊術師や「160歳の女性」などの見世物小屋で稼いでいました。

そんなバーナムですが、この後にサーカスと呼ばれる興行形態が大当たりし、2017年までは活動を続けていました。
(バーナムのサーカスが解散した理由は、動物の曲芸に対する世間の風当たりが強くなり、動物をショーで使えなくなったためです)

つまり、「これがサーカス」といったものは本来なく、「曲芸の寄せ集め」が本来のサーカスであることになります。

日本では、木下大サーカスなる有名なサーカス団がありますが、こちらも起こりは興行師に因る曲芸師の寄せ集めです。

また、中国にある「雑技」をサーカスの範疇に加えるなら、”サーカス”の歴史はグッと変わりますが、猛獣使いや空中ブランコなど、典型的なサーカスの演目は、西洋由来のものです。

サーカス団員になるには

当然ですが、まずサーカス団に入団する必要があります。経験無しで入る人もいますが、多くはサーカスの専門学校に通った方々です。

沢入国際サーカス学校なる学校が、群馬県みどり市に設立されています。国内唯一の大サーカス団木下大サーカスの団員の多くは、この学校の卒業者です。

演目にもよりますが、身体能力がどうしても請求されるため、体操競技などを経験している人が優遇されます。

動物使いなどになると少し別ですが、体力がどの団員であっても必要です。サーカスは基本的に巡業を前提としていますが、現地での設営やテントの設置、片付け等は基本サーカス団員が行います。どうしても体力のない人間にはできません。

また、年がら年中、全国・全世界を回るので、長旅に耐える体力も必要になります。

サーカス団員の年収

木下大サーカスは年収を公開していませんが、日本のサラリーマンの平均程度はあるようです。裏方さんなどは一年目であっても月収が25万~30万と、少し高めに設定されていますが、全国をずっと回る仕事と考えると、むしろ少ないかも知れません。

シルク・ドゥ・ソレイユなどは、社員制ではなく一年契約・二年契約で団員と契約更新するスタイルですが、医療費などは無料で、保険なども充実しているのでそれほど悪くはないでしょう。

年収も、端役の一般団員であっても600万程度はあるそうですから、長旅が苦でないのなら、それほど悪くないでしょう。

サーカスと雑技の違い

違いは曖昧ですが、近年、サーカスはどんどん「ショー」としての色合いが強くなっています。電飾・ライトの多用もそうですが、ストーリー仕立てになっており、「歌わないミュージカル」といえば分かりやすいでしょうか。

昔ながらの、フィクション作品によく出てくるサーカスは、動物愛護団体の圧力もあり、存続が欧米では難しくなっています。

国内外からでも評価の高い上海雑技団などは、球体のなかで行われるバイクの滑走が有名ですが、1900年代は当然なかった演目ですし、演目自体も中国で開発されたものです。

「サーカス」とはあくまでも曲芸の寄せ集めからスタートしたものなので、雑技団も「サーカス」といえばサーカスです。しかし、伝統的な、みなさんがイメージする「サーカス」は、木下大サーカスやボリショイサーカスが続けています。

動物の曲芸自体が禁止されることはしばらくないでしょうが、観客の自主的なボイコット次第では、演目の変化があるかも知れません。木下大サーカスなどが動物愛護・動物保護に積極的なのも、「動物への還元」をお客さんにアピールするためです。

動物とサーカス

例えば、サーカスで活躍できる像は、普通の像以上に柔軟性が求められます。しかし、サーカスで活躍する像は一匹か二匹程度で、群生する生き物である像にはストレスがかかります。

また、活動する動物は人間でも辛い旅路を檻の中に閉じ込められ移動しますから、当然身体負担・精神負担は計り知れないものがあります。

日光猿軍団などを、欧米の観光客で動物虐待と見なす人は少なくありません。アメリカの水族館などでは、イルカショーが消えつつあります。もしかすると、我々は合法的に、大々的に「動物の曲芸」を見れる最後の世代かも知れません。

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